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2007.05.11

プネー出張(4) 並列計算

Puneworkshop

プネー2日目と3日目、並列計算講習会に出席しました。

長時間を要する一続きの計算を行う場合、「計算を複数のコンピュータで手分けさせることで、必要な計算時間を短くしましょう」というのが並列計算です。ただ、計算途中に他のコンピュータと頻繁にデータをやりとりするため、計算の効率自体は良くなく、10台のコンピュータを使っても、典型的には計算時間は5分の1程度にしかならないようです。

私の研究では、モンテカルロシミュレーションなどで、膨大なコンピュータ計算が必要なのですが、実は、並列計算を使うことがありません。数分程度の短い計算を、条件を微妙に変えて何万回と行う必要があるためです。一続きの計算ではないため、並列計算をさせるよりも、個々のコンピュータにばらばらに計算をさせたほうが効率が良いわけです。

ただ、NCRA に 78ノード(156CPU)の古くなった並列計算システムがあるので、これを使わせて頂こうと、挨拶を兼ねてプネーまで出張にやってきました。CPUは、Itanium2 1.6GHz で、ちょっと古いですが、156CPUは魅力です。共有なので、全部使えるわけではないですが。

講習会では、CPU高速化の歴史やCPUを多重化の形態(主記憶の共有・非共有)、主にコンパイラが行う最適化手法などの概要を簡単に学んだ後、主記憶が非共有なCPU間の通信インタフェースMPI(Message Passing Interface)の解説を中心に講義が行われました。

昔、富士通の並列コンパイラの講習会に出たときには、「並列化出来るようなループの部分に目印をつけておくと、コンパイラが自動的に並列用に処理してくれます。」というプログラマにやさしいものだったのですが、今回の講習会で学んだMPIではプログラマがもう少し細かなところまで面倒をみる必要があります。おかげで、並列計算時のコンピュータの振る舞いが見えてきました。

Punehp1Punehp2

折角なので、並列計算システムの写真を撮ったのですが、ガラス越しで、あまりきれいに写っていません。

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